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ご利益別の初詣

ご利益別の初詣

 新年の初めの活動が初詣です。今年一年は絶対目標に近づきたい、貯金を沢山したい、海外旅行に行きたい、子宝に恵まれたい!などなど・・新年を迎えるにあたっての人々のお願い事や思いは各々様々です。
「初詣は神社とお寺のどちらにお参りしたらよいのですか」という質問がよくあるのですが、これは神社・お寺のどちらにお参りをしてもよいのです。さらに有名なところに行っても近くの神社・お寺にお参りをしても大丈夫なのです。初詣は誰しもがまさに気軽に神社・お寺を参拝することが出来る絶好の機会なのです。この機会に神仏のご利益にあやかりたいものです。
ここでは、お願い事はよりよく神様・仏様に届くように、各神社・お寺それぞれが持つご利益にスポットをあてて、ご利益別に初詣のおすすめ神社やお寺を紹介します。初詣の神社・お寺の選定の参考になさってください。

学業成就のご利益・戸隠神社

戸隠神社
〒381-4101 長野県長野市戸隠3506  北信越は長野にあります。「戸隠神社」「戸隠」といえば、「戸隠山」。霊山としても有名なスポットです。戸隠山といえば「天の岩戸」の伝説でも有名な場所です。戸隠神社は各五社にて構成されており、その五社はそれぞれ奥社・中社・宝光社・九頭龍社(くずりゅうしゃ)・火之御子社(ひのみこしゃ)と呼ばれています。
それぞれに「天の岩戸開きの神事」に携わった神様たちが祀られているといわれます。戸隠神社は創建以来二千年余りの歴史を持っているといいますからご利益がありそうです。  「天の岩戸」の伝説のことをご存じでない方のために、簡単にご説明いたします。  その昔天照大神(あまてらすおおみかみ)は、その弟である素戔嗚尊すさのおのみことの度重なる非行のことを他の神々から散々非難されてもそれを必死にかばっていました。  しかしついに、挙句の果てに(ここでは出来事を端折って簡単に書きますが)、素戔嗚尊の犯した非行のせいで天の服織女はたおりめが死んでしまうという大変な事故が発生してしまったのです。これが決定打となってしまい天照大神はとうとう落ち込んで、天の岩戸に引きこもってしまいました。すると世界が闇に包まれ、暗黒や悪神のはびこる世界になってしまったのです。  なんとかしなければと、「天の岩戸開きの神事」を執り行うことになったのが、現在戸隠神社に祭られている五祭神です。天の岩戸を無事開いて、天照大神を出すことに成功、そして世界が明るさを取り戻したとされています。  五社に祀られている五祭神の神々は次の通りです。  奥社‥‥天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)  中社‥‥天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)天八意思兼命  宝光社‥‥天表春命(あめのうわはるのみこと)  九頭龍社くずりゅうしゃ‥‥九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)  火之御子社ひのみこしゃ‥‥天鈿女命(あめのうずめのみこと)   戸隠神社が「学業成就」のご利益スポットとされていますが、実はこの戸隠神社の中社に祀られている天八意思兼命あめのやごころおもいかねのみことが、天の岩戸開きの神事の際に、天照大神がどのようにしたら天の岩戸からお出ましくださるかというアイディアを出した、豊かな知恵の神様なのだそうです。  この天八意思兼命様が学業成就・試験合格の神様として、また出世開運・技術向上の神様としても信仰を集めているので、新年に受験を控えている学生さんにはぜひともおすすめなスポットです。初詣、新年の初めのお参りに是非訪れてみてはいかがでしょう。

学業成就のご利益・熱田神宮

初詣の熱田神宮
熱田神宮‥‥〒456-8585 愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
 学業成就の御利益スポット続きましては東海は愛知県にあります「熱田神宮」です。 この熱田神宮、非常に日本書紀に登場なさる神様と深く深く繋がっている神宮であり、伊勢神宮につぐ尊いお宮、とされているそうです。熱田神宮には、かの有名な三種の神器のひとつとされる「草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)」が祀られており、この草薙神剣を熱田大神(あつたのおおかみ)として、お祀りされています。
こちらは本殿に祀られる、御祭神になります。 また熱田大神は草薙神剣を御神体とする天照大神であるとされています。 相殿には、天照大神、素盞嗚尊(すさのおのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、宮簀媛命(みやすひめのみこと)、建稲種命(たけいなだねのみこと)の五祭神をお祀りされております。  草薙神剣は、天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)のことで、かつて素盞嗚尊(すさのおのみこと)が出雲の国で八岐大蛇やまたのおろちを退治した際に、その八岐大蛇の尾から出てきたという伝説を持つ神剣です。  草薙神剣は後に素盞嗚尊から天照大神に奉納され、やがて天照大神の命を受けて日本の国土に降り立ったニニギ尊(ににぎのみこ)とに託され、地上へと渡りました。 そして日本の時代が景行天皇のとき、日本武尊に託されましたが、妃である宮簀媛命(みやすひめのみこと)の元に草薙神剣を残したまま、悪神退治に行った途中で亡くなってしまいます。残された宮簀媛命は、手元に残った草薙神剣を熱田の地に祀り、現在は熱田神宮にお祀りされています。  熱田神宮の境内には、多くの摂社や末社があり、今回は代表して摂社を取り上げますが、主な摂社としては  御田神社(みたじんじゃ)  上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)  高座結御子神社(たかくらむすびみこじんじゃ)  氷上姉子神社(ひかみあねごじんじゃ)  などがあり、中でも上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)には、宮簀媛命(みやすひめのみこと)の父である、当時尾張国造(おわりのくにのみやつこ)であった、乎止與命(おとよのみこと)が祀られており、この神社は「知恵の文殊さま」と呼ばれているそうです。 学業成就・合格祈願の御利益スポットとして、新年を迎え入試を控える受験生の方には、ぜひ初詣におすすめします。  伊勢神宮につぐお宮、熱田神宮で、沢山の御利益をお受けになってはいかがでしょうか。

縁結びのご利益・鎮国寺(ちんこくじ)

鎮国寺
鎮国寺‥‥〒811-3506 福岡県宗像市吉田966
 縁結びのお守りで有名なお寺、「鎮国寺」をご紹介致します。こちらは、真言宗最古のお寺と言われていて、真言宗の御室派に属しています。真言宗御室派の総本山は京都にある仁和寺(にんなじ)で、こちらのお寺はなんと世界遺産に登録されています。
また九州西国観音霊場第三十一番札所、九州八十八ヶ所霊場第八十八番結願所、九州三十六不動霊場第三十四番札所、九州三十三観音(ぼけ封じ)霊場第一番札所など様々な霊場の札所に指定されています。お遍路の際に巡ってお参りするのもおすすめです。  こちらの鎮国寺に祀られているお不動様の歴史は、空海(弘法大師)が遣唐船に乗って唐に向かう時代まで遡ります。その昔、遣唐船は空海を乗せて唐に向かう際、大変な大暴風雨にみまわれました。空海がなんとかこの危難を救って頂こうと、宗像大神を始めとして沢山の菩薩に懸命に祈りを捧げていたところ、波間に不動明王が現れたそうです。そしてその右手の利剣で波を左右に振り払われると、たちまち大暴風雨は鎮まり、空海を乗せた遣唐船は無事に唐にたどり着くことが出来たそうです。  そして、空海は長安(唐の首都)の青龍寺の恵果阿闍梨(あじゃり)から修法を授かり、日本へ戻った際まず宗像大社にお参りをされました。その後、現在の鎮国寺のある屏風山にてお告げを聞き、鎮国寺を建立されたそうです。護摩堂に安置されている不動明王立像は、空海が彫ったもので、また宗像三神の本地仏(その神様の本来のお姿である仏様)である大日如来、釈迦如来、薬師如来の三尊を刻み、本尊と定められました。  鎮国寺では、境内に育つ様々な木々や花々が、季節を通してその四季折々の美しい表情を見せてくれます。また、縁結びのお守りはハートの形をしており、このお守りの効果が抜群なのだとか。  初詣も、縁結びの御利益をあやかりに、ぜひ鎮国寺に足を運んでみてはいかがでしょうか。

芸事上達のご利益・宝厳寺(ほうごんじ)

宝厳寺
 近畿地方にあるお寺のご紹介です。「芸事上達」のご利益のあるこのお寺、なんと琵琶湖に浮かぶ無人の孤島、神様が住むとされる島、竹生島(ちくぶしま)にあるのだとか!なんともロマンチック!謎の湖底遺跡のある琵琶湖の葛籠尾崎つづらおざきに位置する島ですが、ちなみに余談として葛籠尾崎は手塚治虫の漫画にも登場しています。
観光や旅行で行くのにも、おすすめのスポットです。 宝厳寺‥‥〒526-0124 滋賀県長浜市早崎町1664   近畿地方は滋賀県にあります、宝厳寺。このお寺は琵琶湖に浮かぶ無人の孤島、竹生島ちくぶしまに建立されたお寺です。竹生島は昔から「神様のいる島」として信仰の対象とされており、また竹生島の位置するところは「葛籠尾崎つづらおざき」と呼ばれる、謎の湖底遺跡が発見された場所。  なんとも、神秘的な場所に位置するお寺です。この地は弁在天の聖地ともされ、それが由縁でこの土地に宝厳寺が建立されました。聖武天皇で、夢で天照大神のお告げを受け、そして建立を決めたそうです。創立者はこれまた有名な行基さん。伝教大師や弘法大師(空海)も、このお寺を訪ね、修行をなされたのがとか。  宝厳寺は、真言宗豊山派に属するお寺。また、観音霊場ともされており西国三十三所観音霊場の第三十番札所に指定されていて、またこのお寺の本尊である弁在天も、日本三大弁在天のひとつに数えられています。ちなみに他のふたつは、厳島神社と、江島神社にいらっしゃる弁在天です。江島神社の弁在天は、なんと裸の弁在天で、肌は白くとてもお美しい姿をなされているそうです。弁在天は女神です。もともとは、ヒンドゥー教の女神のサラスヴァティ―が、仏教にとりこまれた呼び名が、弁在天とされています。  弁才天の姿は、二臂ひ像か八臂像(臂:肘のこと、仏像では多くの手を持っている仏様がいらっしゃいますが、例えば二臂であれば腕が二本、八臂であれば腕が八本)のお姿をとられていますが、胎蔵曼荼羅では二臂のお姿で琵琶を持った音楽神とされており、多くの諸芸に精通する女神として信仰を集めてきました。宝厳寺の弁才天のお力も、芸事上達、中でも音楽に関する能力の上達のご利益があるとして、人々に親しまれています。平安京の出来るずっと前から、琵琶湖や人々を見守ってきた宝厳寺の弁才天をお参りされれば功徳もすごく大きいことと思います。  初詣には、仙台成田山と同じく、修正会しゅしょうえも行っておりますので、ぜひロマン溢れる琵琶湖の宝厳寺に、お参りしてみてはいかがでしょうか。

子宝成就のご利益・豊川稲荷東京別院

豊川稲荷東京別院
「子宝成就」のご利益スポットをご紹介いたします。子宝成就、子授けのことです。今年こそは可愛いわが子をこの目で見てみたい、そういったお願い事をするのにはうってつけのご利益スポットです。豊川稲荷東京別院‥‥〒107-0051 東京都港区元赤坂1丁目4番7号 東京は赤坂にあります、豊川稲荷別院。このお寺は、愛知県豊川市にある「円福山 豊川閣 妙厳寺(みょうごんじ)」、愛称を「豊川稲荷」と呼ばれていますが、その直轄の唯一の別院になります
宗派は曹洞宗、ご祈祷も盛んに行っており、第一番のご祈祷は朝の7時半からになります。お札の種類も様々です。  この豊川稲荷東京別院のご本尊様は、愛知の豊川稲荷のご鎮守として祀られている、「豊川荼枳尼真天(とよかわだきにしんてん)」のご分霊です。この荼枳尼真天は、曹洞宗の開祖・道元禅師の弟子であった寒巖義尹(かんがんぎいん)禅師が、仏法を究めるために二度宋(当時の中国)に渡り、帰朝する際に空中にお姿を現わされたとされています。  荼枳尼真天の姿は、稲穂を荷い、白狐に跨った天女の姿でした。 「われはこれなり、今より将に師の法を護するにこの神咒を以てし、又師の教化に帰服する者を守りて、常に安穏快楽ならしめん、必ず疑うこと勿れ」こう言葉を述べられたそうです。  禅師は深く感激して日本に戻ったあと、自ら荼枳尼真天の像を造り、お祀りされました。  その後、道元禅師の六代目の弟子が円福山豊川閣妙厳寺を開山、山門の鎮守として寒巖義尹禅師の荼枳尼真天像をお祀りになり、その姿が稲穂を荷い、白狐に跨った姿だったため、やがて「豊川稲荷」として広まり、人々の信仰を集めたと言われています。  稲荷というだけに、もちろん境内には狐様の像が沢山あります。境内にある「子抱ききつね」の像を撫でて祈願すると、子宝を授けてくださるという言われがあるとされています。また、子宝観音菩薩像もお祀りされています。  非常に力のある豊川荼枳尼真天に守られた豊川稲荷東京別院、きっと子宝に恵まれたいあなたの願いも叶うことでしょう。ご祈祷も随時行われています。初詣にぜひ、お参りしてみてはいかがでしょうか。

美肌祈願のご利益・玉鳳寺(ぎょくほうじ)

玉鳳寺
 ちょっと変わった初詣ご利益スポットをご紹介致します。関東地方代表東京都から、「お化粧地蔵」というお地蔵様が安置されている、お寺のご紹介です。その名の通り、おしろいの塗られたお地蔵様。このことで大変有名です。「美肌祈願」におすすめのスポットです。  美肌祈願のご利益を持つお寺 玉鳳寺‥‥〒108-0073 東京都港区三田4-11-19
玉鳳寺が「お化粧地蔵」と呼ばれるようになったのにはいわれがあり、それは玉鳳寺が現在の港区三田ではなく八丁堀にあった頃にさかのぼります。ある日、当時の住職が、地蔵橋で風雨にさらされ放置されていた一体のお地蔵様の像を見つけました。沢山の泥にまみれたそのお地蔵様を見て可哀そうに思った住職は、そのお地蔵様を修復し、またおしろいを体全体に塗ってお寺に祀ったそうです。お地蔵様はたちまち美しいお姿を取り戻しました。  そして当時、住職の顔にはアザがあったそうなのですが、なんとも不思議なことに、そのお地蔵様の出来事のあと、住職の顔のアザが綺麗さっぱりなくなってしまったというのです。  この話があっという間に広がって、以来このお地蔵様は「化粧延命地蔵」として、「お化粧地蔵」の愛称で多くの人々の信仰を集めるようになりました。港区の有形民俗文化財にも指定されています。  お地蔵様に祈願するときは、顔のアザなどや、また体の患っている部分があるときに、お地蔵様の同じ部分にもおしろいを塗り、真言「オン カカカビ サンマエイ ソワカ」をお唱えしながら祈願をします。成就したら、お礼参りとしてお地蔵様の体全体に、おしろいを塗ってあげます。きっと、お地蔵様も喜ぶはずです。  ちなみに、この玉鳳寺は宗派は曹洞宗に属しています。曹洞宗は座禅を組むのでも有名な宗派ですが、お地蔵様に「美肌祈願」にお参りするだけではもったいないです。お寺に行くのですから、そちらの住職様にお話しを聞いたり、仏教にも触れられる良い機会なので、仏教が苦手な方もぜひお参りなされてみてはいかがでしょうか

病気平癒の一心寺(いっしんじ)

一心寺
関西地方から、ちょっと変わったご利益を賜れるお寺のご紹介です。そのご利益とはなんと「断酒祈願」今年こそは、お酒癖を治したい、お酒をやめて健康な体を取り戻したい、と思っている方にとってもおすすめな初詣スポットです。 一心寺‥‥〒543-0062 大阪府大阪市天王寺区逢阪2−8−69 ちょっと変わったご利益を持つお寺、一心寺。初詣の際も、多くの参拝客で賑わいます。宗派は浄土宗で、ご本尊様は阿弥陀如来様です。法然上人二十五霊跡の第七番札所にも指定されています。
「断酒祈願」のご利益でも有名なこのお寺、実はもうもうひとつ特徴があり、それは「お骨佛(こつぼとけ)」を造立するお寺であるということ。お骨佛とはその名の通り、遺骨から造られる仏様の像のこと。沢山の遺骨を粉末にして、そこに布糊(ふのり)や土を混ぜて造られます。一心寺では、10年に一体のお骨佛が造られるとされています。 お骨佛のお寺としては、この一心寺が有名で、他にも特に浄土宗に属するお寺が多くお骨佛の形で供養を行っています。お骨佛は、沢山の遺骨から仏様を造り、開眼法要もされ寺内に安置されるため、供養が途絶えることなく、ご先祖様へのご供養に一番良い方法だとして発願され、中でも一心寺のお骨佛は世界的にも有名で海外から納骨の依頼が来るほどです。大阪市の無形民俗文化財にも指定されています。  次に「断酒祈願」の御利益についてですが、これは境内にある安土桃山から江戸時代に生きた大名本多忠朝(ほんだただとも)のお墓から由来がスタートします。忠朝は徳川家康に仕えていました。父親は同じく徳川家康に仕え重臣であった本多忠勝でした、そのため戦の際には沢山活躍できる武将であったといいます。  ところが、大阪夏の陣で忠朝は酒を飲んでいたためにあっさりと討ち死にしています。「戒むべきは酒なり、今後わが墓に詣でる者は、必ず酒嫌いとなるべし」そう彼は言葉を遺して亡くなりました。以来「酒封じの神」として信仰を集めており、酒弊の除滅に効果があるのだとか。  断酒祈願は回向してもらえることが可能で(別途回向料が発生します)、またその祈願の仕方も独特。しゃもじに断酒祈願を書き、奉納するのだとか。  様々ないわれで有名なお寺一心寺、お酒を絶ちたい方には本当に必見です、是非断酒祈願に一心寺にお参りをしてみてはいかがでしょうか?

病気平癒の高岩寺(こうがんじ)

高岩寺
高岩寺‥‥〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-35-2
東京巣鴨にあります高岩寺をご紹介します。巣鴨といえば別名「おばあちゃんの原宿」という名前でも知られていますが、そんな巣鴨にはお寺も複数あり、またお寺へ続く通りには数々の老舗や名店がずらりと軒をならべています。美味しいご飯や可愛い雑貨など、お参りに行く前にも十分に楽しみながら歩くことができ、古き良き風情のある巣鴨の雰囲気は心を和ませてもくれます。
また最近流行のご当地キャラクターのひとつとされる、「すがもん」がこの巣鴨の地で可愛く出迎えてくれます。おしりに触ると、恋愛運アップにつながるとの都市伝説もあるとか。 そんな巣鴨の地にある、高岩寺は、曹洞宗のお寺で、別名「とげぬき地蔵尊」と呼ばれています。とげぬき地蔵尊の愛称で呼ばれることのほうが多いそうです。 こちらに安置されている地蔵菩薩様は秘仏となっており、お姿を見ることは出来ないのですが、その霊験はとてもあらたかで、かつてこの高岩寺を常に信仰していた女性が重い病に犯され、もう命も助からない状態でした。そんな悲嘆の日々に暮れながら過ごしていたときに、その女性の夫が「もう地蔵尊におすがりするしかない」と毎日必死に妻の病気が治るようにと祈願したそうです。 すると夢に一人の僧が現れて、その僧にお告げを受け、夫は夢から覚めました。枕元には夢でお告げを受けた通り、地蔵菩薩の御影(みえい)が置いてあり、夫はこれを印肉につけて一万体の御影を作り、お告げの通り川に流しました。すると、妻は「ひとりの僧侶が病魔を錫杖で突き飛ばす夢」を見て、翌日から妻の体調はすっかりよくなり、やがて病気をしない健康な体を取り戻したそうです。 また、誤って針を飲み込んでしまったある女性が、医者の手の施しようもなく苦しんでいたときに、夢でお告げを受けた男性が以前作った地蔵菩薩の御影を飲み込むと、たちまち針が体の中から出てきたという話も残っており、このことから「とげぬき地蔵尊」と呼ばれるようになったそうです。 大変霊験あらたかな、とげぬき地蔵尊の御影は現在も本堂で授与されています。 また境内にある「洗い観音」(聖観世音菩薩)は、水を掛け体の悪い部分を布で洗うと、その部分がすっかり良くなるとされ、多くの人が訪れます。 初詣に、ぜひ病気平癒をお願いするならぜひこのとげぬき地蔵尊に、足を運んでみてはいかがでしょうか。

厄除け・病気平癒の宝雲山明星院来振寺(ほううんざんみょうじょういんきりぶじ)

宝雲山明星院来振寺
宝雲山明星院来振寺‥‥〒501-0501 岐阜県揖斐郡大野町稲富398  岐阜県にあります宝雲山明星院来振寺です。(以下来振寺と書きます。)  成田山と同じく、真言宗智山派に属しています。またこのお寺は、西美濃三十三霊場(岐阜県大垣市を中心に、美濃国西美濃一帯に広がる巡礼地)の第二霊場としても有名です。ご本尊様である十一面観世音菩薩は秘仏として祀られています。
また、現在は奈良の国立博物館に寄託されていますが、その複写として大師堂に不動明王・降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・烏蒭沙摩明王の絹本著色五大尊図も祀られています。  毎年2月に行われる「節分星まつり」では、自分の宿星(しゅくせい)を供養する「柴灯大護摩供(さいとうおおごまく)」が開かれ、ここでは火渡り行がおこなわれます。ちなみにこの柴灯大護摩供は成田山新勝寺でも行われています。火渡り行とは、厄年の人々が書いた護摩木を、火渡り用にこしらえた護摩壇(あらかじめ点火し、護摩壇はお不動様の智慧の火で燃えています)の中にくべて、その護摩壇の上を山伏たちが渡るというものです。これにより厄払いのご利益を祈願し、また振舞われる笹酒には長寿・がん封じの効果があるとされています。ちなみに笹酒とは、青竹に酒と笹をひたして護摩壇の火で温めたものだそうです。この節分星まつりは、大野町指定民俗無形文化財として大切にされています。 元日には、初詣修正会(しゅしょうえ)も行われ、また31日の23時30分〜翌1日1時まで人数無制限で除夜の鐘を打ち放題という催しなども行われていますので、厄除け・病気平癒の祈願にぜひ一度、来振寺に初詣のお参りをなさてはいかがでしょうか。

厄除けの五智山遍照院總持寺(ごちさん へんじょういん そうじじ)

五智山遍照院總持寺
五智山遍照院總持寺、通称:西新井大師(にしあらいだいし)‥‥〒123-0841 東京都足立区西新井1-15-1  初詣にぜひとも行きたい厄除けスポットと言ったら場所は東京にあります總持寺(そうじじ)、正しい寺名は五智山遍照院總持寺(ごちさんへんじょういんそうじじ)です。 また、通称は西新井大師とも呼ばれています。巷ではこちらの名前で呼ばれることが多いようです。
宗派は真言宗豊山派、仙台の成田山、千葉の成田山新勝寺は真言宗智山派に属していますが、こちらの西新井大師も空海(弘法大師)自らが本尊の十一面観音様を彫り、寺を建立したとされる非常に空海様とも関わりの深いお寺です。なんでもこのご本尊様は、空海様が関東巡錫(じゅんしゃく−−−錫杖を持って僧侶が各地を歩き、教えを説くこと)の際、西新井の地にて観音菩薩の霊託を聞いて、彫ったものだそう。建立当時流行っていた疫病などから村人を救うため、自らご本尊様をお彫りになり、二十一日間の祈祷を行ったそうです。  境内には井戸があり、この祈祷を行った際この井戸から清らかな水が湧いて、村人は救われたとされています。この井戸は寺の境内の西に位置していたため、これが”西新井”の土地の名前の由来となりました。  祈祷の方法としては成田山と同じく護摩祈祷です。祈祷して頂ける願意も厄除けを中心に心願成就や当病平癒など様々ですが、中でも空海様の疫病を鎮めたエピソードが非常に大きく、現在は厄災消除の霊場とされています。川崎大師を含めた「関東三大師」の一つとして、厄除けスポットとして有名です。  初詣に厄除けをなさりたい方は、ぜひ西新井大師で祈祷をお受けになってみてはいかがでしょうか。

福徳円満の南蔵院(なんぞういん)

南蔵院
福岡の弘法大師と関わりの深い物があるお寺の紹介です。ご利益としては「福徳円満」でその他にも、沢山のご利益あるものに溢れたお寺です。参拝するだけでパワーを貰えそうです。
南蔵院‥‥〒811-2405 福岡県糟屋郡篠栗町篠栗1035
南蔵院は、福岡県糟屋郡篠栗町の弘法大師を拝する八十八箇所の霊場、篠栗ささぐり四国八十八箇所の総本寺でもある、高野山真言宗別格本山のお寺。
境内の中には大きな釈迦涅槃像があり、南蔵院のシンボルになっています。さすが九州、長崎にも平和記念公園に大きな「平和祈念像」がありますが、それに匹敵するくらいの大きな仏様が、横たわっています。その大きさはなんと、青銅で出来たブロンズ像としては世界一で全長が41m、高さ11mもあるそうです。  やはり九州ということでここ南蔵院では、外国との交流や貿易も盛んで、ミャンマーやネパールなどに物資を送っていたりしたのだとか。感謝の証に、ミャンマーの仏教会からお釈迦様と仏舎利(高弟二人の真骨)を贈呈されたそうです。  この安置所として、平成七年に、大きな釈迦涅槃像が完成しました。「ささぐりのねぼとけさん」、愛称をそう呼ばれ、多くの人々に親しまれています。 このお寺の境内には、ご利益のある物が沢山あり、ご利益により宝くじで南蔵院のご住職自身が一億円近くの高額当選をしたと言われる大黒天や、大きな立ちお姿の大聖不動明王などなど‥‥  また、境内には一本の松の木があります。この木はなんと、あの弘法大師と深い関わりのある木なのだとか。その名も、「三鈷さんこの松」  三鈷とは、三鈷杵さんこしょのことで、先についている刃がフォークのように三つに分かれている仏具のことです。弘法大師(空海)は、その昔遣唐船に乗って唐の地へ行きましたが、日本へ帰国する際に、日本のどの地に伽藍(今でいう僧侶の修行の場、お寺のこと、サンスクリット語のsamghaaraamaの音写)を建立し、真言密教を広めるか考えていました。そして、それにふさわしい地を求めるために、手に持っていた三鈷を、日本に向かって投げたそうです。やがて見えなくなり、天空高くに消えた三鈷。ひっかかった先は、現在の真言密教の開かれた、高野山金剛峯寺にある松の木ということでよく知られています。この木が、「三鈷の松」です。  この松の木は、非常に珍しい三葉(松の葉が三つに分かれている)の松なのですが、これと同じ葉を持つ松が、なんとこの南蔵院にもあるというのです。それが、先ほど紹介したあの一本の松の木。弘法大師と三鈷のお話にあやかり、「三鈷の松」と名付けられたのです。  九州では、葉が三つに分かれている松というのは本当に珍しいそうで、しかも場所はなんと高野山真言宗の寺院、南蔵院の敷地内にあるのですから、これは偶然とはとても思えません。  この松、三鈷の松の葉を持っていると、「福徳円満がかなう」とされており、境内の中で今も大切にされています。ぜひご利益にあやかりたいです。とても不思議な松の木だと思います。  九州地方のアットホームな雰囲気、そして暖かな空気に包まれながら、ぜひ南蔵院をお参りにしてみてはいかがでしょうか。きっと良い思い出になります。

仙台初詣に関するお問合せは下記にて承ります。
大本山成田山仙台分院
住所  :〒980–0845 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉33-2
電話番号:022–225–8640
FAX :022–225–8655